学校のレポートや趣味の調べ物をするとき、「情報を探すだけで時間がかかって、まとめる時間がなくなった!」という経験はありませんか? これまでのAIは、チャットで質問には答えてくれましたが、パソコンの操作まではしてくれませんでした。しかし、2025年に登場した「Manus(マナス)」は違います。
Manusは、あなたの代わりにインターネットを巡回して、必要な資料を探し出し、ダウンロードして整理してくれる「行動するAI」なんです。まるで、自分専用の優秀なアシスタントがいるようなものです。
この記事では、面倒な調べ物を一瞬で終わらせるManusの使い方と、集めた情報をChatGPTやGoogleのNotebookLMを使って賢くまとめる「最強の勉強術」をわかりやすく解説します。難しい言葉は使いません。これさえ読めば、あなたの勉強や情報収集のやり方が劇的に変わりますよ!
面倒な作業を一瞬で!自律型AIエージェント「Manus」の実力
おしゃべりするだけじゃない、「動ける」AI
今まで私たちが使っていたChatGPTのようなAIは、基本的には「質問に答える係」でした。「宿題手伝って」と言えばアドバイスはくれますが、実際にブラウザを開いてファイルを保存したり、フォルダを作ったりすることはできませんでした。
でも、新しいAI「Manus」は違います。Manusは、パソコンの画面を見てマウスやキーボードを操作できる「手足」を持っています。たとえば「最新のロボット技術について書かれたPDFを10個探して保存しておいて」と頼むと、Manusは自分でGoogle検索を開き、いろんなサイトを見て回り、資料をダウンロードして、きれいにフォルダにまとめてくれます。人間がやる面倒なクリック作業を、全部代わりにやってくれるのです。
寝ている間に宿題が終わる?
Manusのすごいところは、一度頼めば人間が見ていなくても最後まで仕事をやり遂げる点です。途中で「このページは開けないな」と思ったら、自分で別のページを探しに行きます。
これまでの作業時間はこう変わります。
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これまで:検索する → 読む → ダウンロードする(これで2時間かかる)
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Manus:指示を出す(1分)→ 待っている間にゲームやお風呂 → 終わったら確認する
時間を奪う「単純作業」をAIに任せることで、私たちは「中身を読んで考えること」だけに集中できるようになるのです。
【実演デモ】DeepSeek関連論文をプロンプト一つで根こそぎ収集
「指示」は具体的に出すのがコツ
では実際に、今話題のAI技術「DeepSeek(ディープシーク)」についての詳しい資料(論文)を集めてみましょう。Manusに指示(プロンプト)を出すときは、誰かに頼み事をするように具体的に書くのがポイントです。
たとえばこんな感じです。
「DeepSeekについての最新の研究データを20個探してください。それぞれのPDFファイルをダウンロードして、『DeepSeek調べ』というフォルダに保存してください。ついでに、内容を簡単な一覧表にしてExcelで作ってください。」
たったこれだけ入力すれば、Manusは動き出します。
画面の中でAIが勝手に動く!
実行ボタンを押すと、画面には「AIが見ているブラウザ」が表示されます。そこでは猛スピードで検索が行われ、次々とタブが開いていきます。「あ、ここにはいい資料があったな」「これは違うな」といったAIの考えも画面の横に文字で出てくるので、見ているだけでも面白いです。
人間なら一つずつクリックして確認して…と何時間もかかる作業が、カップラーメンを作っているくらいの時間で終わってしまいます。作業が終わると、指定したフォルダには資料がズラリ。ファイル名も「2025年_DeepSeek技術.pdf」のように、中身がわかる名前に自動で変えてくれる設定もできます。まさに魔法のような便利さです。
応用①:ChatGPT「プロジェクト機能」で大量の論文を一括分析
AIを「自分だけの専属家庭教師」にする
Manusを使ってたくさんの資料が集まりましたが、全部を自分で読むのは大変ですよね。専門的な文章ならなおさらです。そこで登場するのが、おなじみの「ChatGPT」です。
ChatGPTには、たくさんのファイルを一度に読み込ませて、その内容だけを元に答えてもらう「プロジェクト機能」というものがあります。やり方は簡単。Manusが集めてくれた20個のファイルを、まとめてChatGPTの画面に放り込む(ドラッグ&ドロップする)だけです。
これで、ChatGPTはその資料の内容をすべて記憶した「DeepSeek専門の家庭教師」に変身します。
「要約して」「比較して」と頼み放題
専属家庭教師になったChatGPTには、こんな質問ができます。
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「この20個の資料全部のポイントを、小学生でもわかるように教えて」
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「資料Aと資料Bでは、意見が食い違っているところはある?」
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「テストに出そうな大事なキーワードを5個挙げて」
人間が全部読まなくても、AIが大事なところを抜き出して教えてくれます。複数の資料を見比べないとわからないような発見も、AIなら一瞬で見つけてくれるので、調べ学習の質が一気に高まります。
応用②:NotebookLMでハルシネーションを防ぎつつ「聴く読書」へ
Googleの「NotebookLM」はウソをつかない
ChatGPTは便利ですが、たまに「知ったかぶり(ハルシネーション)」をして、事実と違うことを言ってしまうことがあります。それが心配なときは、Googleが作った「NotebookLM」という無料ツールを使いましょう。
Manusで集めた資料をNotebookLMに入れると、AIは「渡された資料に書いてあることだけ」を使って答えてくれます。答えの横には必ず「これは資料の〇ページに書いてあります」というリンクが付くので、情報の正確さが何よりも大事なレポート作成などにはピッタリです。
ラジオ感覚で勉強できる「音声機能」がすごい!
NotebookLMにはもっと驚きの機能があります。読み込ませた難しい資料の内容を、二人のAIが「楽しい会話」形式の音声にしてくれるのです。
ただの棒読みではなく、「ねえ、今回のこのデータすごいと思わない?」「そうなんだよ!実はここがポイントでね…」といった具合に、まるでラジオ番組のように解説してくれます。これをスマホで再生すれば、通学中の電車の中や、部屋の片付けをしている間に「耳で勉強」ができてしまいます。
Manusで集めて、NotebookLMでラジオにする。これなら、難しい文章を読むのが苦手な人でも、楽に内容を頭に入れることができます。
「人間が行うタスク」を代替するManusの可能性と今後の展望
誰もが「すごい研究者」になれる時代
Manusのようなツールが登場したことで、「調べる力」の差がなくなってきています。今までは、根気強く図書館に通ったり、検索し続けたりできる人だけが詳しい情報を手に入れられました。でもこれからは、PCとAIさえあれば、中学生でも大学の先生レベルの情報をすぐに集められます。
「調べるのが面倒だからやめた」という言い訳はもうできません。その代わりに、「何を知りたいか」「集めた情報を使って何を作るか」という、あなたの「好奇心」や「アイデア」が何よりも大切になります。
これからはどうなる?
AIはこれからもどんどん進化します。今は資料を集めるだけですが、近い将来には、集めた情報を元にプログラムを書いたり、プレゼン資料のデザインまで全自動で作ったりできるようになるでしょう。
でも、最後に「これでよし!」と決めるのは人間です。AIという最強のパートナーを上手に使いこなして、自分の時間を大切な「考える時間」や「楽しむ時間」に使ってください。AIリサーチ術をマスターして、勉強も遊びももっと効率よく進めましょう!
まとめ
今回の記事では、最新のAIを使った「最強の情報収集テクニック」を紹介しました。
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Manus(マナス):面倒な検索やダウンロード作業を、全部自動でやってくれる「行動派AI」。
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ChatGPTとの連携:集めた大量の資料を読み込ませれば、要約も比較も一瞬で終わる。
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NotebookLMの活用:ウソをつかない解説と、ラジオのような音声機能で、読むのが苦手でも内容がわかる。
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人間の役割:作業はAIに任せて、私たちは「何を知りたいか」を考えることに集中する。
このやり方を覚えれば、レポート作成も自由研究も怖くありません。ぜひ便利なツールを使って、一歩進んだ未来の学び方を体験してみてくださいね。
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